『CHRONO ORCHESTRA Arrangement BOX』がついに本日発売となり、私にも無事に手元に届きました。そのことについて、この記事では楽曲の感想も含めてまとめることといたします。
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「CD Box」ギャラリー
『クロノ・トリガー』版
曲目
- 予感 / クロノ・トリガー
- 朝の日ざし / ガルディア王国千年祭 / ゴンザレスのお歌
- 風の憧憬 / カエルのテーマ
- 世界最期の日 / ロボのテーマ
- 時の最果て
- 魔王城 / 錯乱の旋律 / 魔王決戦
- 時の回廊 / サラのテーマ
- エピローグ 〜親しき仲間へ〜
感想
やはりと言うべきか、評判の良い曲が中心のラインナップとなりました。その分、期待通りの良いオーケストラアレンジとなっており、実に心地の良い40分間だったと思います。
特筆すべきは、やはり最後のトラック『エピローグ 〜親しき仲間へ〜』でしょう。これは、オルゴール部分の前半と後半との間に、各キャラクター(エイラ、カエル、サラ、ロボ)のテーマが組み込まれているという、『クロノ・トリガー』のファンならば感動モノの構成となっています。
このように、原曲のイメージを良い意味でぶち壊しにしてくれたことには驚きを隠せません。とても良い判断、良い仕事であったように思います。この最後の一曲を聴くというだけでも、このCDを買う価値は十分にあります。
『クロノ・クロス』版
曲目
- CHRONO CROSS 〜時の傷痕〜
- アルニ村 ホーム / 夢の岸辺に アナザーワールド
- 疾風 / 死線
- 星を盗んだ少女 / 時のみる夢
- 運命に囚われし者たち
- 凍てついた炎 / 龍神
- 時の闇にて / 生命 〜遠い約束〜 / 回想 〜消せない想い〜
- RADICAL DREAMERS 〜盗めない宝石〜
感想
こちらも評価の高い曲がズラリ。圧巻のOPテーマである『時の傷痕』からEDテーマの『盗めない宝石』まで、濃密な40分間を味わうことができます。
ここで一曲取り上げるとすれば、『運命に囚われし者たち』でしょうか。ストーリーとしてもゲームそのものとしても、同作屈指のトラウマポイントとして有名な「タイムクラッシュ爆心地」における思い出を、これでもかと重厚な演奏とともに蘇らせてくれる一曲となっています。ソロアレンジとなっているのも、制作側がその重大性を理解してのこと、だと思いたいです。
EDテーマの『盗めない宝石』も、ボーカルのない今作ではまた違った味わい方できるのではないかと思います(原曲よりもゆったりめのアレンジになっている)。気分の心地よいままにアレンジCDを締めくくるには、実に良いものですね。
CD BOX限定特典CD
BOXの2枚組CDの下に埋め込まれていたCDこそ、このBOXの特典CDである「ピアノアレンジ版」です。
このBOXを受け取った当初は私もすっかり存在を忘れていましたが、後になって思い出し、箱の下を開けてみたところ、無事に(?)見つかったというものであります。
こちらはデータ販売されていないため、聴くにはBOXを購入するしかありません。
曲目
- CHRONO CROSS 〜時の傷痕〜
- サラのテーマ
- 星を盗んだ少女
- クロノ・トリガー
感想
『サラのテーマ』や『星を盗んだ少女』は、もともとが静かでゆったりめな曲調である分、ほぼ順当と言えるアレンジに仕上がっています。聴けば聴くほど心が落ち着くというものです。
それに対し、『時の傷痕』と『クロノ・トリガー』は動きの激しい楽曲であるために、どうアレンジされるか気になっていたが、取り越し苦労でした。動と静をうまく演じ分けており、しかも独自の旋律もうまく曲にマッチしているなど、こちらも聞き応えたっぷりな曲であることに相違ありません。
たった4曲という特典ながらも、非常に濃密な25分間を味わえるはずです。
【追記】その後、実際のオーケストラに行ってきました
このアルバムの収録曲をもとにしたであろうオーケストラコンサート「クロノオーケストラ 時を渡る翼」に足を運んでまいりました。詳細は以下よりご覧いただけます。