概要
最近のマイブームの1つに、アメリカ発のインディーズゲーム『Undertale』があります。ゲーム自体はまだしっかりとプレイしたわけではないのですが、ネット上で手に入る情報を追っているだけでも、胸躍る気持ちになっています。
『Undertale』という作品は、2015年の公開以来、アメリカを中心に、日本を含む全世界において数多くのファンを得てきました。独創的なゲーム性やストーリー、あるいは秀逸な劇伴の数々など、評価すべきところは決して少なくありません(詳しく語ると長くなりすぎるので、また別の機会にでも)。
その『Undertale』で使用されている劇伴楽曲が、日本国内で活動している交響楽団「MUSICエンジン」の手により、オーケストラ仕様にアレンジされています。そして、アレンジ楽曲の数々を収録したアルバムが、現在CDやMP3データとして入手可能となっています。
販売中のアルバム
「MUSICエンジン」公式のディスコグラフィーによれば、アレンジ楽曲を収録したアルバムは現在以下の4つが販売されております。
- Vol.1: Undyne
- Vol.2: Toriel
- Vol.3: Alphys & Mettaton
- Vol.4: Sans & Papyrus
なお、CDはFangamer専売となっております。音楽データは「iTunes Store」や「Amazon.co.jp」、あるいはMUSICエンジン公式BOOTHで購入することが可能です。
聴いてみた感想
全体的に原曲の調べが尊重されているようで、あまりクセのないアレンジに仕上がっております。そのため、オーケストラアレンジの割に聴きやすく、アレンジ楽曲に抵抗のある方にも十分おすすめできるものとなっています。
どのアルバムも、価格の割に分量が短いように感じるかもしれません。オーケストラ楽曲を何度でも繰り返し聴けると思えると、十分に元が取れるかと思います。 作業用として用いても良いですし、あるいは休憩時に流すのであっても悪くはないでしょう。この辺りは、オーケストラ風音楽ならではの利点でもありますね。
ただ、メドレー式となっている楽曲のうち、単体としては分割されずに未収録となっているのがいくつかありまして、そこはどうにかして欲しかったと思います。不満があるとすればそこだけです。
また、同ゲームの屈指の人気曲である『アズゴア』や『MEGALOVANIA』は当楽団のアレンジとしてはソフト化されていません。今後出されることを祈りましょう。
一方で、Vol.3とVol.4において、『Undertale』生誕5周年記念コンサート(下記参照)では演奏されなかった楽曲もいくつか収録されています。特に『サンズとの戦闘で流れるかもしれない曲』のアレンジは貴重だと思いますので、じっくり堪能してみてはいかがでしょうか。
「MUSICエンジン」について
MUSICエンジンはゲーム音楽専門の楽団で、2016年に立ち上げられたばかりと、まだ歴史の浅い団体のようです。
しかしながら、演奏や編曲の質は当初から評価されているようで、2018年には「ニコニコ闘会議2018」において当楽団が参加し、『Undertale』の楽曲を演奏しています。((https://tokaigi.jp/2018/booth/584/))
また、2019年5月に東京で開かれた『Undertale』オーケストラコンサートが、当ゲーム生誕5周年を記念したコンサート映像として、2020年9月にYoutubeにおいてほぼノーカットで公開されております。このことは、ファンの皆様にとっても記憶に新しいことでしょう。
現在は新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大の影響もあって公演は無期限休止状態のようです。それだけに、CDや音源を購入したり、あるいは公式BOOTHから寄付をしたりすることで、今後のご活躍に向けて支援するというのも、決して悪くはないことだと思います。
MUSICエンジンに対しては、今後のご健闘、ご活躍をお祈りするとともに、さらなるご縁がありますように願うばかりです。