詐欺被害は未だになくならない
いつまで経っても詐欺事件は一向になくなりませんね。毎日のように流れてくる詐欺ニュースを見ていると、本当にうんざりしてきます。
もちろん、日を追うごとに手口が巧妙化していて、詐欺と気づかれにくいようにしているケースがあることも事実です。ただ、それ以前からあるような、既に陳腐化していると思われるケースでも引っかかってしまう方も実在しています。そういった方々が詐欺師どもにうっかり乗せられてしまい被害を受けることも、残念ながら多々あります。
そういったニュースを見ておりますと、どんなに啓蒙を続けて手を尽くしたところで、やはり騙されてしまう方は出てきてしまう、とは感じてしまいます。こういった事例がなくならない限りは詐欺師も受け子も絶対にいなくなりません。古典的な手口にあっさり引っかかってしまうような人がどうしてもいるからこそ、犯罪者たちは目を付けたりカモにしたりしようとするのですね。
若年層であってもターゲットにされる
高齢者が詐欺に引っかかる事例がメディアで取り上げられることが多いですが、実際には若年層であっても詐欺行為のターゲットにされてしまいます。上述の「SNSのインフルエンサー」等を介した詐欺事件はまさにそれですね(上述3番目の事例)。
しかも、こちらの場合、「インフルエンサー」は半ば「受け子」みたいなものであるとは言えるでしょう。どんな形であれ大元の詐欺行為に加担してしまっている以上は、犯罪行為に等しいです。
もちろん、インフルエンサーも騙されていることには変わりないのですが、同時に直接の被害者を騙してしまってもいるわけですからね。いくらインフルエンサーが頭を下げたところで、大元の詐欺師から被害金額が戻ってくるわけではないのです。
知ること、相談することはとても大事
言うまでもなく、警察組織や被害者等からの働きかけ、呼びかけは決して無駄ではありません。詐欺に関する大方の手口を知らせたり注意喚起したりするのは非常に重要です。そういった情報提供があるからこそ「こういったものは怪しい」と気づけるようになる人も多いですし、その結果として銀行やコンビニなどで未然に詐欺を防いだ事例もたくさんあります。知っているのと知らないのとでは大きな差があります。
もう1つ、うまいと感じた話には絶対に「ウラ」があります。詐欺やその他悪徳行為を働く輩どもは、そのことを絶対に表に出しません。そのため、少しでも奇妙に感じることがあれば、知り合いや警察などに相談したり、似た事例がないかネットで検索してみたりするのが必須と言えるでしょう。
終わりに
旗から見るとどんなに怪しい話であっても、私自身が騙されてしまう危険性は常にありますし、肉親や身内、友達などが騙されてしまっても決しておかしくありません。場合によっては、本当の詐欺集団に乗せられたが挙げ句、誰かが炎上して詐欺師のレッテルを貼られてしまうことも否定できません。
そんな事態に陥らないためにも、あるいは陥らせないためにも、常に怪しい行為や話題などには目を光らせておきながら、注意喚起し合うなどして自衛を心がけるようにしておきたいものです。一番悪いのは詐欺を実際に働いたり指示したりする人たちではありますが、被害に遭わないように対策をしていくことこそが、犯罪の被害を減らしていく第一歩でしょうから。
【追記】インフルエンサーを広告塔にした「詐欺」案件、逮捕事例が出る
冒頭で挙げた人気Tiktokerの件かどうかは分かりませんが、インフルエンサーを介して消費者金融会社から「借金」をせびり取っていた詐欺事件について、逮捕者が出た模様です。今回のターゲットにされた消費者金融のアイフルも注意喚起を出しております。
上記の毎日新聞の記事に書かれていることは肝に銘じる必要があります。すなわち、自分から他人にパスワード等を伝えてしまっている以上、借りたお金が返ってくる保証はない、ということです。
また、以下の記事の通り、消費者金融に関してはクーリングオフが効きません。そのため、うっかり契約してしまい、他人に機密情報を伝えてしまうと、奈落の底に落ちてしまうと言っても過言ではありません。
いずれにしても、前項の繰り返しにはなりますが、簡単にお金を稼げると謳っている事例についてはまず疑ってかかるべきでしょう。