[お知らせ]記事一覧および記事タイトル部分においてコメント数を表示できるようにしました(2024/03/29)

【追記あり】東京国立博物館にて、特別企画展「出雲と大和」が開催中(2月26日で終了)

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一畑電車の出雲大社前駅にて掲示されている「出雲と大和」ポスター

出雲と大和の歴史上の繋がりを目の当たりにできる、かもしれない。

 

記事概要

今月15日より、上野の東京国立博物館の平成館において、日本のルーツを探った企画展「出雲と大和」が開催されている。3月8日までの予定2月26日まで(月曜定休、ただし2月24日は祝日の振替休日につき25日が代わりに休館となる)。開館時間は9時30分から17時までであるが、金曜と土曜のみ21時まで延長となる。

展示内容は前後期の入れ替え制で、前期が2月9日まで、後期が2月11日から3月8日2月26日までとなる。どのような展示品があるかは、公式サイトのPDF資料で公開されているので、足を運ぶ前に是非ご覧くださればと思う。

 

展示会の趣旨

この企画展は、今年が「日本書紀」の成立1,300年となっていることを記念して行われているものである。開催趣旨として、以下のコメントが書かれている。

令和2年(2020)は、我が国最古の正史『日本書紀』が編纂された養老4年(720)から1300年という記念すべき年です。その冒頭に記された国譲神話によると、出雲大社に鎮座するオオクニヌシは「幽」、すなわち人間の能力を超えた世界、いわば神々や祭祀の世界を司るとされています。一方で、天皇は大和の地において「顕」、すなわち目に見える現実世界、政治の世界を司るとされています。つまり、古代において出雲と大和はそれぞれ「幽」と「顕」を象徴する場所として、重要な役割を担っていたのです。

引用元:作品紹介 ― 日本書紀成立1300年 特別展「出雲と大和」(魚拓)

実際のところ、出雲の地には「国引き」や「国生み」、「国譲り」を始めとした国家形成の神話が多数存在している。一方で、大和朝廷や平城京のあった奈良では、当時の天皇や貴族が中心となって、現代に至るまで様々な形に変遷してゆく国家の土台を作り上げていた、と言えるだろう。

両者はともに日本にとって必要不可欠な存在であり、趣旨にあるような対比構造が生まれでてきたことは容易に想像がつく。日本のルーツを探る上では、出雲も大和も、成立当時にどんな世界が広がっていたか知っておく必要があるのではないか。

 

できれば一度は行ってみたい

私が出雲に移り住んでからというもの、神話の世界にも少しずつ興味が湧いてきており、ひいては国家成立の端緒だけでもこの目で見たいという思いもある。だからこそ、期間内のいつの日にか、是非とも足を運びたいところだ。

できれば前後期ともにこの目で見たいのだが、予算の問題もあるし、果たして実現するかどうか……(苦笑)。

とりあえず、出雲大社関係の書籍にでも目を通しながら予習でもしたいところ。

 

余談:開催初日の応援団

開催初日には、島根県からお馴染み「しまねっこ」が、奈良県から「せんとくん」が応援にかけつけてくれたようだ。そして、東京国立博物館のマスコットキャラクター「トーハクくん」「ユリノキちゃん」と一緒にグリーディングを行っていた。

このような光景はめったに見られないから、できれば初日に行っておきたかったところだけれども、仕事のため残念無念。

 

「いちごいちえ」は、島根県観光キャラクター「しまねっこ」、奈良県マスコットキャラクター「せんとくん」、東京国立博物館、および特別展「出雲と大和」を応援しています。

 

新型コロナウィルスの影響により当企画展が2月26日を最後に早期終了(2020/02/27追記)

昨今、国内外を問わず大流行している新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、東京国立博物館が本日(2月27日)より3月16日までの間、休館することが決定した。そのため「出雲と大和」も昨日をもって早期終了してしまったというのだ。

この企画展をまだ観覧しておらず、楽しみにされていた方もいらっしゃるであろうとはいえ、この決定は致し方ない。私自身も、結局行かずじまいに終わってしまったのは悔やむばかりだが、今回は状況が状況であるだけに、そうも言っていられない。

  

払戻しについて

なお、購入済みの前売券および当日券のうち、未使用分については払戻しを受けられるということだ。詳しくは以下のページをご覧いただきたい。

 

カタログは今もなお販売中(追記あり)

惜しくも企画展は早期終了となってしまったが、カタログは東京国立博物館の公式ストアで販売されている。ご興味のある方はお早めの購入をお願いしたいところ。(追記:2020/05/03現在、施設自体が休館のため販売は中止となっている)

 

最後になりましたが、新型コロナウィルスに関する一連の事件につきまして、一刻も早い解決を心から望むとともに、これによる疾病のために亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。

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