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「TOEIC L&R」公開テストの受験料、大幅に値上がり(2021年10月実施分より)

「TOEIC L&R」受験料改定について(スクリーンショット)
「TOEIC L&R」受験料改定についての公式リリースより抜粋(スクリーンショット)

概要

TOEICの公式サイトが今年4月7日付で発表したところによりますと、今年10月実施分の公開テストより、受験料について1,000円を超える値上げを行うということです。

当該テストより適用される料金は下記の通りです(全て税込表記)。

  • 正規の受験料:7,810円(2021年9月までは6,490円)
  • リピート受験割引適用時:7,150円(2021年9月までは5,846円)

なお、団体受験(公開テスト利用時)の場合、改定後の受験料は2022年4月実施分より適用されるとのことです(すなわち、半年間は据え置かれることになります)。

改定の理由

その理由について、TOEICのテストプログラムを運営している国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)は、改定を行う理由について、下記の通りの事情をあげています。

  • 新型コロナウイルス感染拡大にともない、試験会場の確保が以前よりも困難になっていること。
  • 感染拡大防止のため、会場内の消毒や座席配置の見直しなど、様々な対策を行っていること。
  • 1日のうち、午前と午後に分けて試験を行うようにしていること。
  • 事前応募による抽選制を導入していること。
  • 以上のことが積み重なった結果、会場の利用費や人件費などの運営コストが以前よりも大きくなっていること。

私見

改定そのものについて

新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大防止のためのコストが、露骨に受験料に響いていると思います。むしろ今まで価格が据え置かれていたのは、本当に企業努力の為せるところではないでしょうか。COVID-19の恐怖が完全に収束することのない中であっても、TOEICをずっと運営し続けてくださっていることには頭が下がります。

もちろん、本来ならば、試験を受けに外出するよりも感染しないことを優先するのは当然です。そのために大事をとってキャンセル(もしくは不出席)した方も少なくないでしょうし、それによる損害も相当のものと推測できます。それでも、せっかく会場まで足を運んだ方々のためにも、試験を予定通り実行しなければいけないというのは、運営の悩ましいところではあります。

今後の受験について

正直、COVID-19というウイルスと向き合いながら生活を続けてゆく上では、従来の試験方式を続けてゆくことには限界があるとは感じています。リモートで結果が分かるような試験プログラムが開発されれば一番良いのですが、現在、TOEICの公開テストにおいてそのような動きは見えません。((ただし、団体受験用に提供されている「IPテスト」はインターネット利用によるオンライン実施が2020年4月より可能となっており、同年7月27日よりリモート試験管のプログラムもあるということです。 参考:TOEIC Listening & Reading IPテスト(オンライン) AIを活用した試験監視サービスの開発に関するお知らせ|プレスリリース一覧|IIBCについて|IIBC)) 感染拡大防止措置を行なっているIIBCには敬意を最大限に払いつつも、緊急事態宣言が各所で発令されている現状は、TOEICの受験を当分取りやめることも考えないといけないでしょう。

こんなことを書いている私自身も、去年10月今年2月に2度受けていますし、あまり人のことは責められません。ただ、運良く小康状態だったから受けに行けると思っただけで、以前よりもさらに深刻化している現状では到底受けることもできますまい。

いずれにせよ、5月23日(つまり今度の日曜日)以降に実施される試験については、一時的にでも受験を見合わせざるを得ないというのが本懐です。辛いですが、このご時世、「密な環境」を少しでも避けなければいけませんし、致し方ありませんね。

【余談】TOEFLに移行するのも手……?

TOEFLの方は、もともとコンピュータベースだったという強みも活かしてか、2020年4月より「Home Edition」という自宅受験プログラムを公開しています。

Webカメラや所定のアプリ、安定したネット環境など、用意しなければいけないものこそあるのですが、それさえ満たせば自宅での受験もできてしまうということです。受験料は会場実施分と同じで、得点も会場でのテストと同じく正規の結果と見做されるそうです(この辺はTOEICのIPテストも同じように説明してはいますがね)。

もちろんTOEICに比べると、TOEFLは要求されるスキルが段違いに高く、スピーキングやライティングの能力も相応に求められることから、なかなか手を出しづらいところではあります。ただ、リモートで受けられるという利点を生かさない手はありません。

今からでも必死に頑張って、TOEFL受験相応レベルにまで持っていきますかね……?

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