価格改定から浮かび上がってくるのは、苦しい経営事情。
概要
平成19年4月の発売開始以来、約13年間にわたって同一価格で販売されていたという「縁結びパーフェクトチケット」が、本年4月1日より価格改定(値上げ)されている。消費税の二度にわたる増税(5%→8%→10%)が主な理由としてあげられている。
ちなみに、上記のリリースは今年の3月初旬に出ていたが、今頃になって知ったという話。(本当に遅くて申し訳ない)
改定価格
リリースによれば、改定前後の価格は以下の通り。いずれもかなりの値上がりとなっている。
種別 | 新価格 | 旧価格 |
---|---|---|
大人 | 4,000円 | 3,000円 |
子ども・障害者 | 2,000円 | 1,500円 |
「縁結びパーフェクトチケット」について
松江市や出雲市を走る路線バスおよび一畑電車が3日間乗り放題になる、というお得なきっぷ(ただし「松江レイクラインバス」については引換券制の1日限定)。
出雲空港リムジンバス、隠岐汽船シャトルバス、米子空港リムジンバス(松江駅発着便のみ)、さらには米子松江線も対象になっているため、かなりの割安感であった。さらに、対象の土産物店や飲食店などで割引や追加サービスを受けられる特典まで付いているのである。
所感
「縁結びパーフェクトチケット」、私も昨年は何度か購入し、実際に山陰旅を満喫するなどしていた。そして、頃合いを見てもう一度利用してみようかな、とも思っていたところである。それだけに、今回の価格改定は実に痛いというところ。
ただ、最近は、昨今のコロナ禍もあり、この乗り放題きっぷにお世話になることが全然なかった。そんな私と同様の人が続出し、島根県東部の観光客自体も激減したというところで、今回の値上げに踏み切ったのではないかと考えている(もちろん消費税増税も大きな要因であることは確か)。
一畑電車が一時的に計画運休をしたり、JRの「特急やくも」の約半数が一時的に運休になったりというところからも、山陰の公共交通機関の経営状況にはかなり厳しいものが窺える。緊急事態宣言の解除、沿線の各学校の再開などによって乗客は少しずつ戻りつつあるけれども、厳冬の時期はこの先も当分続きそうだ。