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【乗車記】呉線 普通列車(広島→呉)、快速・安芸路ライナー(呉→広島)

広島駅に入線するJR西日本227系電車(普通列車・広駅行)

先日、広島・呉市に遊びに行ってきた折に、前々から乗ろうと思っていた「227系電車」に乗車できたので、そのことについて簡単に書くこととする。

 

呉線の概要

呉線を中心としたLED発車案内板(広島駅)

海田市駅と三原駅の間を、呉市、竹原市などを経由しながら結んでいる路線。ただ、単純に距離が山陽本線よりも長く、全ての区間において単線であるなどの要因もあって、全体の所要時間はどうしても山陽本線よりかかってしまう。また、海田市駅で終着となる列車はまずなく、最短でも広島駅までは乗り入れる。

ダイヤは広駅を境に系統分断されている。広駅以西は1時間につきに普通、快速が2本ずつあるのに対し、広駅以東は1時間に普通列車が1本ないし2本あるのみとなっている。全線を走る列車は朝夕のラッシュ時に限られ、日中は広駅止まりの列車ばかりとなるので注意。

なお、47系気動車を使用した観光列車「瀬戸内マリンビュー」が運行されている場合がある(普通車指定席の他に普通車自由席があるため、予約なしでも乗車可能)。運転日に注意されたい。

 

使用列車「JR西日本227系電車」について

JR西日本227系に描かれている「広島シティネットワーク」のエンブレム

2015年3月のダイヤ改正時にデビューした、JR西日本の広島地区を走る電車。

旧来より「國鐵廣島」と揶揄されるほどに国鉄時代の車両だらけだった広島地区において、彗星のごとく現れた新型車両である。2014年に初めて報道発表されるや否や、鉄道ファンの間でまたたく間に話が広がっていき、「國鐵廣島」の「崩壊」を嘆く声もあがっていたほど。

その後、今春のダイヤ改正をもって、広島地区(広島シティネットワーク)を走る定期運用の電車は全て、この227系に置き換えられた。

車両そのものは、223系・225系の設備を大まかに踏襲されており、基本的には座席も転換クロスシートである(補助席も設けられている)。ただし、一部がロングシートに置き換わっていたり、車内のLED案内板が減らされていたり、車椅子用のスペースが別の箇所に新設されていたりと、細かい変化が見受けられる。

 

乗車した感想

往路(普通列車)

往路は、ちょうど朝方ということもあり、じっくりと車内の光景や沿線の風景を味わいたいということもあって、普通列車に乗車。呉駅までの所要時間は50分程度だった。

瀬戸内海付近を走るということもあって、車窓からの眺望はなかなか良いものだった。特に、かるが浜駅付近ともなると本当に眺めは良く、のんびりとした光景を味わえたように思う。

乗車状況の方は、海田市駅を過ぎると少し疎らになったものの、とりわけ空席が目立つというほどでもない。それどころか、山陽本線区間のうちは補助椅子にロックがかけられており、海田市駅を過ぎて呉線に入ってからでも、ロックは解除されたとは言え補助椅子は必須な状況だった。

 

復路(快速・安芸路ライナー)

復路は、日中に30分おきに出ている快速列車「安芸路ライナー」に乗車。広島駅までの所要時間はおよそ35分程度。

広島駅までの所要時間が短く済むことも特徴の一つだが、それ以上に、ワンマン運転であることを知らずに乗ったので、自動音声が流れたことに少し面食らってしまった。ちょうど岡山と福山とを結ぶ快速列車「サンライナー」のようなものだろうか。((もっとも、「サンライナー」は基本的に夕方のみの運用となってしまったが……(苦笑)。))

227系の性能を活かした快適な乗り心地で、終点まで気分良く乗り通すことができたように思う。また、このときは先頭に乗車していて、走行風景も眺めることができた。海沿いを走る列車というのは、やはり絵になるものである。

平日の昼間の割には結構人の入りが良く、それなりに都会感を感じられたことも、付け加えておこう。

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