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4月28日より松江レイクラインバスにおいて交通系ICカードの利用ができるようになりました《松江市》

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松江や出雲の路線バスにおいてICOCA等が利用可能になることを告知するポスター(JR出雲市駅にて)

とうとう、山陰の路線バスでも交通系ICカードが使えるようになります!

概要

既に各メディア等で報じられています通り、昨日(4月28日)より、松江市の中心部を走る観光型の一般路線バス「ぐるっと松江 レイクラインバス」で、ICOCAを始めとした各種交通系ICカードの利用が可能となりました。これは、山陰の路線バスにおいては初めての導入事例となります(鳥取県のバス会社においては現在のところありません)。

バス車内においては、ICカードによる乗車・降車の手続きが行える他、千円札での現金チャージにも対応してくださるとのことです(その他の紙幣については今は対応していません)。

なお、松江市交通局によれば、今回のICカード導入により従来の「島根県共通バスカード」が廃止される予定はなく、引き続き利用可能であるとのことです。

5月下旬には松江や出雲のバス路線でも利用可能に

来月の5月29日には、松江市交通局および一畑バスが運行する一般路線バスの全線において、ICOCA等の利用が可能となります。これにより、例えば松江城や八重垣神社、出雲大社などへのご旅行が従来よりもいくらか楽になると思われます。

さらには、今年の夏以降、バス車内で利用可能なICカード定期券の販売も開始するとのことです。普段から利用している方にとっても朗報と言えるのではないでしょうか。

ただし、レイクラインバスと異なり、現金チャージが車内で行えるか否かはまだ分かりません。今後の発表を待ちたいところです。

所感

山陰のバスでもICOCAが使えるようになる日がやってくるとは、とんでもない驚きです。少なくとも利用客にとっては、今回の導入でかなり利用しやすくなると思います。ただし、乗車前にICカードの残額をチェックしておいた方が良いのは、もはや言うまでもありません。

共通バスカードが引き続き利用できるというのも嬉しいですね。バス会社独自のICカードが発行開始となってバスカードが廃止される、というような心配は当分しなくても済みそうです。

後は石見交通バスや一畑電車が今後どのような反応をするか、あるいは鳥取県の日本交通や日の丸交通がどのように動いていくかも、一応見ものではあります。ICカード導入が他社、他組織にも波及してくれれば、もはや言うことはありません。

交通系ICカードは乗降の際に乗務員側も手間をかけずに済む反面、読取り装置の設置費用や維持費などのコストがかかるものです。そういったところから、レイクラインのみならず路線バス全線への供用開始を決めるというのは、なかなか難しい判断だったのではないでしょうか。

それだけに、山陰における先行事例として、今後きちんと実を結んでくれることを願いたいばかりです(昨今のコロナ禍のためになかなか乗客が増えてこないのが心苦しいですが)。

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