はじめに
この記事では、「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦2023」について、一覧形式にして簡単にまとめています。対局ごとの感想や詳しい開催内容などについては、時間のあるときに後々別の記事でまとめることといたします。
なお、こちらの記事の情報は公式のものと異なる可能性がありますので、念のため公式サイトで公開されているものをベースにご覧くださいますようお願いいたします。
大会について
- 前年(2022年)の賞金獲得ランキング上位12名1により実施されるトーナメント戦であり、全対局公開で行われます。
- 各対局ごとに事前に観戦者の募集(抽選制)が行われる他、「ABEMA TV」の将棋チャンネルで全局とも生放送されております。また、対局後に数日経つと対局動画も公開されます。
- 持ち時間はお互いに10分(チェスクロック方式)、その後は1手につき30秒未満にて指す必要がございます。ただし、秒読み開始後に1分単位で合計5分間の考慮時間が設けられております。
- 対局途中、解説者の指示で封じ手が行われ、対局者は封じ手後に一時退場します。その後に封じ手予想クイズが実施され、3つの候補手2が提示された後、会場内も10分間の休憩に入ります。
- 休憩後、封じ手用の封筒が開けられ、封じ手が読まれて対局再開となります。(ABEMAにおいては評価値や候補手は封じ手後より表示されます)
- 対局終了後は、解説者や聞き手を交えて、簡単な感想戦が行われます。
- 生放送されることはまずありませんが、大会の最後には対局棋士よりお見送りの挨拶が行われます(Youtubeなどでその様子を収めた動画が各取材陣により公開されることもあります)。
出場棋士(出場順位順)
注意
- 以下のリンク先はすべて日本将棋連盟の棋士紹介ページとなっています。
- 出演者の段位・肩書き等は組み合わせ決定時点のものです。
- 藤井聡太 JT杯覇者(竜王名人) ※5年連続5回目
- 渡辺明 九段 ※14年連続18回目
- 永瀬拓矢 王座 ※4年連続4回目
- 豊島将之 九段 ※9年連続9回目
- 斎藤慎太郎 八段 ※2年連続4回目
- 広瀬章人 八段 ※2年ぶり8回目
- 菅井竜也 八段 ※2年連続5回目
- 佐藤天彦 八段 ※3年ぶり6回目
- 山崎隆之 八段 ※2年連続7回目
- 稲葉陽 八段 ※2年連続3回目
- 羽生善治 九段 ※34年連続34回目
- 糸谷哲郎 八段 ※3年連続6回目
なお、出場棋士の詳しいプロフィール等については以下のページよりご覧いただけます。
開催日程
大会名称 | 実施日 | 実施場所 | 対局者 |
---|---|---|---|
一回戦第一局 東北大会 | 7月1日(土) | 宮城県仙台市 夢メッセみやぎ | 羽生善治 九段 山崎隆之 八段 |
一回戦第二局 中国大会 | 7月8日(土) | 岡山県岡山市 ジップアリーナ岡山 | 菅井竜也 八段 斎藤慎太郎 八段 |
一回戦第三局 静岡大会 | 7月22日(土) | 静岡県静岡市 ツインメッセ静岡 | 佐藤天彦 九段 稲葉陽 八段 |
一回戦第四局 福岡大会 | 8月5日(土) | 福岡県福岡市 福岡国際センター | 広瀬章人 八段 糸谷哲郎 八段 |
二回戦第一局 信越・北陸大会 | 8月19日(土) | 新潟県新潟市 新潟市産業振興センター | 永瀬拓矢 王座 山崎隆之 八段 |
二回戦第二局 熊本大会 | 9月9日(土) | 熊本県益城町 グランメッセ熊本 | 藤井聡太 JT杯覇者 菅井竜也 八段 |
二回戦第三局 四国大会 | 9月16日(土) | 香川県高松市 サンメッセ香川 | 渡辺明 九段 佐藤天彦 九段 |
二回戦第四局 北海道大会 | 9月23日(土・祝) | 北海道札幌市 札幌コンベンションセンター | 豊島将之 九段 糸谷哲郎 八段 |
準決勝第一局 大阪大会 | 10月21日(土) | 大阪市港区 Asueアリーナ大阪3 | 藤井聡太 JT杯覇者 永瀬拓矢 王座 |
準決勝第二局 東海大会 | 11月3日(金・祝) | 名古屋市港区 ポートメッセなごや | 渡辺明 九段 糸谷哲郎 八段 |
決勝戦 関東大会 | 11月19日(日) | 東京都江東区 東京ビッグサイト | 藤井聡太 JT杯覇者 糸谷哲郎 八段 |
対局結果
「大会」欄のリンクをクリックすると、各大会の公式ページがご覧いただけます。
大会 | 結果 | 対局動画 | 棋譜(公式) |
---|---|---|---|
一回戦第一局 | 109手にて山崎八段の勝利 | ||
一回戦第二局 | 109手にて菅井八段の勝利 | ||
一回戦第三局 | 183手にて佐藤九段の勝利 | ||
一回戦第四局 | 159手にて糸谷八段の勝利 | ||
二回戦第一局 | 147手にて永瀬王座の勝利 | ||
二回戦第二局 | 118手にて藤井JT杯覇者の勝利 | ||
二回戦第三局 | 141手にて渡辺九段の勝利 | ||
二回戦第四局 | 173手にて糸谷八段の勝利 | ||
準決勝第一局 | 84手にて藤井JT杯覇者の勝利 | ||
準決勝第二局 | 120手にて糸谷八段の勝利 | ||
決勝戦 | 149手にて藤井JT杯覇者の勝利 |
【余談】生配信休憩中のBGMについて
「ABEMA TV」にて生配信中の際に休憩時間の間に流されているBGMは、「Nash Music Library」から提供されているものです。「Romantic Time」または「NSF-398-13」で検索すると引っかかるかと思います。
なお、単に聴きたいだけなら以下の動画(Youtube)でも聴くことができます(動画等で利用の場合は料金を支払う必要あり)。
関連記事
現地観戦の感想(関東大会)
他年度の大会の記事
脚注
- 上位10名までは日本将棋連盟の公式サイトでも公開されています。 → 2022年獲得賞金・対局料ベスト10|将棋ニュース|日本将棋連盟 ↩︎
- 封じ手のうち、1つ目は解説者推薦、2つ目は聞き手(女流棋士)推薦、3つ目はコシノツヨシくん(JT子会社のテーブルマークのキャラクター)推薦という流れが恒例となっています。そしてコシノツヨシくんの推薦手が正解になることもあり、「中にプロ棋士が入っているのでは」と冗談で言われることもしばしば。 ↩︎
- 昨年の大阪大会会場と同一(施設の名称が変更されただけ)。 【参考】大阪市:丸善インテックアリーナ大阪及び丸善インテック大阪プールの愛称を変更します ↩︎