今回は、現在の私の生活路線でもある、山陰本線の「米子〜出雲市」について書いてみることとしたい。
路線概要
鳥取・島根両県を走る鉄道路線の中でも、特に列車の運行本数が多く、比較的ダイヤが密になっている区間。それが今回紹介する箇所である。
非電化区間の多い山陰本線の中でも、数少ない電化区間だ(正確には、伯耆大山駅から西出雲駅までの間)。これは、鳥取県・島根県ともに、現在のところ山陰本線では唯一の電化区間である(鳥取県は他に伯備線が、島根県は一畑鉄道の全線が電化区間である)。
また、交通系ICカードも利用することが可能(正確には、伯耆大山駅から出雲市駅までの間)。なお、西方の終点が西出雲駅となっている列車もいくらかあるが、同駅においては利用できない。
運行列車
同区間で現在毎日運行している列車は以下の通り。
- 特急やくも
- 特急スーパーまつかぜ
- 特急スーパーおき
- 寝台特急サンライズ出雲
- 快速とっとりライナー
- 快速アクアライナー
- 快速(宍道→松江:平日朝のみ)
- 普通列車
その他、「観光列車あめつち」も土日祝を中心に運行されている(鳥取駅まで)。また、日曜日や祝日には、出雲市から宍道、木次方面へと直通する形で「奥出雲おろち号」が運行されていることもある。
充当列車
- 言うまでもなく、各特急は専用の列車が充当される。
- 快速とっとりライナー・アクアライナーは、JR西日本気動車126系(2両編成)が使用される。
- 普通列車については、国鉄47系気動車、JR西日本121系・126系気動車の他に、岡山支社所属の国鉄115系電車(ワンマン対応改造車)が充当されることもある。両数は曜日や時間帯によって1両から4両までと様々だが、2両ワンマンでの運用が多数。
快速列車について
平日朝に運行される、宍道駅から松江駅にかけての快速列車(木次線からの直通便、木次鉄道部所属のJR西日本120系気動車充当)を除き、快速列車であっても、この区間は各駅停車になる。
2019年3月16日のダイヤ改正前は「通勤ライナー」という列車が、やはり平日朝に一本だけ、出雲市方面から松江、米子方面へと運行するものがあった。しかし、同改正で上記快速列車に置き換えられる形で、「通勤ライナー」は普通列車に変更となった。
駅員配置駅
やはり「快速の各停区間」ということもあってか、昼間帯に駅員が配置されている駅も少なくない(一方で、終日無人になっている駅もある)。
- 米子駅
- 安来駅
- 揖屋(いや)駅
- 松江駅
- 乃木駅
- 玉造温泉駅
- 宍道(しんじ)駅
- 出雲市駅
以上のうち、強調してあるのは早朝・深夜も駅員のいる駅である。
乗車状況
深夜の普通列車はさすがに空席が目立つことも多いけれども、それ以外の普通・快速はそこそこ人がいる。市境・県境をまたがって移動する乗客も結構いるようで、それなりの需要はあるようだ。
特急列車に関しては、当記事では特に書かない。それぞれの記事をご参照いただきたいと思う。
乗車した感想
普通や快速は何度となく乗車しているので、今更何の感情も起きはしない。121系・126系気動車が割と快適とか、47系気動車がまだ走ってるとか、そういったことを思うことはあるけれども、本当にそのくらい。
通過駅のある列車はおそらく増えないだろうし、そういう類を望むのであれば「特急を使え」というのが同区間でのスタンスであろう。今のところ、これで何の不自由も感じていない(もちろん、本数が少ないところを除いては、だが)。