中国地方を中心に運行されている豪華寝台列車「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」は、新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐという観点から、2月29日出発分から3月30日出発分まで、計9便の運休が本日付で決まった。
運休対象便
上記リリースによれば、運休対象便は以下の9便である。
- 2月29日出発分 山陰下りコース(1泊2日)
- 3月6日出発分 山陽下りコース(1泊2日)
- 3月11日出発分 山陽・山陰(周遊)コース(2泊3日)
- 3月14日出発分 山陰下りコース(1泊2日)
- 3月16日出発分 山陰上りコース(1泊2日)
- 3月18日出発分 山陽・山陰(周遊)コース(2泊3日)
- 3月21日出発分 山陽下りコース(1泊2日)
- 3月23日出発分 山陽上りコース(1泊2日)
- 3月30日出発分 山陰上りコース(1泊2日)
もちろん、今後の展開によってはさらに運休対象便が増える可能性があることも、上記リリースにて示唆されている。引き続き、新型コロナウィルスに関わる一連の事態を注視していかなければならない。
所感
この決定はおそらく政府および関係省庁からの要請を受けてのものであろうが、さすがに今回ばかりは予断を許さない状況ということもあり、対応が迅速だったように思う。
ただ、この「瑞風」という寝台列車は、他社の同類の列車と同じく、チケットの競争率がとてつもなく凄まじいということでも知られている。だからこそ、抽選をくぐり抜けてせっかく手にとったものを、内金を全額払戻して終わり、ということのないようにだけはしてほしいところ。ただでさえ、所有者は乗車を心待ちにしていた方々ばかりだろうから、何かしらの優遇措置はあって良いと思う。
もちろん、沿線で瑞風を支援してくださる方々にとっても、歓迎イベント中止などにより大打撃を受けるのは必定だ。今回のウィルス感染事例がどれだけ大きな規模になっているかが、これだけでもよく分かる。
JR九州の「ななつ星」も3月中は全て運休
JR九州の豪華寝台列車「ななつ星」についても、3月出発分の9便が全て運休することが本日発表されている。こちらも競争率の激しい列車であることに間違いはなく、運休対象便に乗車予定だった方々には何かしらのフォローがあって良い。
4月以降は運行再開の予定となっているが、「予定は未定」という言葉の通り、この先何があるか分からない。せめて好転してくれることを祈るしかないだろう。
なお、JR東日本の豪華寝台列車「四季島」は、記事公開時点では正式な発表がなされていない。