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本日(3月12日)実施されたJR西日本のダイヤ改正にともない「快速アクアライナー」消滅

ホーム地面に貼られていた快速アクアライナーの乗車位置(JR出雲市駅にて)
ホーム地面に貼られていた快速アクアライナーの乗車位置(JR出雲市駅にて)

毎年恒例のJRグループのダイヤ改正が本日付で実施されております。これにより、米子と益田とを結んでいた「快速アクアライナー」がダイヤから完全消滅しております。

上のPDF資料をご覧になればお分かりとは思いますが、本日付で行われたダイヤ改正により「快速アクアライナー」として運転されていたものが普通列車に変更となっております。これにともない、「アクアライナー」自体が昨日(3月11日)の運行を持って消滅してしまうこととなりました。もっとも、山陰を走るJRの快速列車自体は完全に消滅したわけではありませんが、鳥取県、島根県ともに本数がグッと少なくなっております。

それに加え、普通列車や特急列車の運行本数も減らされています。昨今のコロナ禍にともなう収入減がダイヤ編成に引き続き大きな影響を与えていることが伺えますね。この凄まじさについては、ダイヤ改正の概要発表直後に鳥取県知事と島根県知事が揃ってJR西日本米子支社に要望書を送り届けたほどです。

もっとも、減便や区間縮小の傾向自体は、コロナ禍の前よりJR西日本全体において見られるものではありました(管轄地域の労働人口の減少にともなう人材難が主な原因とされています)。しかしながら、外出自粛が強く求められるようになってからというもの、この会社に加えられたダメージの大きさは半端ないものだったと想像できます。

お金が入らなければ鉄道事業もいつまで継続できるか分かりません。ですので、利用客を見込めない以上はどうしても本数を削減せざるを得ない、というのも理解はできます(運賃の値上げに踏み切ることも一応考えられますが、今のご時世にそんなことをすれば、マスコミやSNSを中心に激しい非難に晒されるのは目に見えています)。

一方で、沿線の住民にとっては貴重な交通手段であることも疑いようがありません。このまま減便や規模縮小の一途を辿ってしまえば、せっかくの手段も台無しになってしまいます。従いまして、どうにかして支援を続けられる方法を見出し、微力ながらも応援してゆくしかない、と思っています。

ともあれ、「アクアライナー」廃止は本当に残念ですが、悲観しすぎるのもよくありません。できる限りにおいて支援しつつ、今後のダイヤ状況にも十分に気をつけたいところです。

「快速アクアライナー」の発車標(JR出雲市駅のプラットホームにて)
「快速アクアライナー」の発車標(JR出雲市駅のプラットホームにて)

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