はじめに
JR西日本の関西地区(JR神戸線・JR京都線・琵琶湖線)において、2019年3月のダイヤ改正時に鳴り物入りで導入された新快速の有料座席「Aシート」。
京阪神にちょくちょく足を運んでいる身として、以前からどんな感じなのか気になっていたということもありまして、先月某日に実際に姫路駅まで向かい、そこから大阪駅までの区間で乗車してみることとしました。
結論から申し上げると、それなりに需要はあるようで、乗り心地もなかなか良かったです。 これから次第に「Aシート」のある車両を増やしていっても良いのではないか、とすら思えるくらいです。現時点で一日に計2往復しかないのが本当にもったいないことだと思っておりました。
なお、2023年3月のダイヤ改正で増発され、現在は6往復となっております。
乗車位置
「Aシート」車両は上り下りともに9号車が該当しています。上りだと前から4両目、下りだと後ろから4両目です。
「Aシート」の乗車口は、上のような案内が足元にありまして、比較的分かりやすいと思います。また、新快速で使用されている車両は3ドア車なのですが、「Aシート」車両の真ん中部分は改造により入れなくなっています。
その真ん中の停車位置には各駅に係員が立っているので、そこでもはっきりとするのではないでしょうか。なお、その係員は「ここにはAシート車両が来る」ということを繰り返し案内していて、不案内な乗客に対して無料座席の位置を示すなどしておりました。
乗車整理券の購入
まず大事なことですが、「Aシート」の乗車整理券は事前購入することができません。 有料座席部分に乗車時、乗務員に料金を支払うことによって乗車する権利を入手するのです。これはJR東海やJR東日本で運行されている「ホームライナー」「グリーン車自由席」とは大きな違いです。JR東日本の「グリーン車自由席」と違い、Suica・ICOCA等でタッチして購入を済ませる、ということもできないので注意してください。
買った乗車券は乗車中に指定のポケットに入れます。そして、下車時には持ち帰らなければいけません。おそらく座席を終点到達まで何度でも使い回すというところから、そうなっているのではないでしょうか。
このように、基本的にシステムは割とアナログになっております。もう少し工夫できそうな気もしますが、「Aシート」自体実験的といえなくもないところもあるから、こうなるのは致し方ないと言えます。
制度変更・値上がり(2023/10/09 追記)
上記案内ページをご覧になればお分かりの通り、2023/10/09現在は840円に値上がりしております。また、当日販売分の座席利用券などもなくなっており、あらかじめ座席指定券を購入するという、よくある方式となっております。
なお、JR西日本のインターネット予約サイト「e5489」では、現在600円で購入可能となっております。以下のページより簡単に予約可能です。