
出雲大社の近辺には、さすがに観光地と言うべきでしょうか、出雲蕎麦屋を中心に小規模な飲食店が多数あります。その中でも、正門前のバス停すぐそばのところにある「光海どり」は、地元発の唐揚げ屋さんという、周辺地域では結構ユニークな店であるように思います。
店舗は小ぢんまりとしていて、持ち帰り専門のような印象を受けます。一方で、軒先の近くに立食用のテーブルや待合用の椅子は用意されており、そこで食べることも可能です。
メニュー

メニューについては、唐揚げやチキンバーガーと言った食べ物だけでなく、ビールやハイボール、ソフトドリンクも提供されております。一種の屋台を思わせるような印象ですね。ちょっと呑んでから次の店へ、というようなこともできるでしょう。
なお、値段の単位が「縁」になっているのは、出雲大社近辺では割とよく見られる表記であり、決してこの店舗だけがやっているものではありません。
特製唐揚げ

特製の唐揚げには醤油味と藻塩味の2種類があります(今回は藻塩の方を注文しました)。見た目はごくごく普通の唐揚げですが、やはり揚げたてを味わえるのが強みでしょう。
味はと言えば、割とあっさりとした印象で、アルコールはもちろんのこと、ご飯にもよく合いそうな味付けになっています。爪楊枝の動きも早く、5個入りの袋があっという間に空になってしまうほどえす。
ちょっと小腹の空いたときや揚げたてのグルメを味わいたいときなどには、立ち寄ってみると良いかもしれません。
特製バーガー「大社バーガー」

「光海どり」には、上の写真の通り、特製のハンバーガーも用意されています。その名も「大社バーガー」。一種のご当地バーガーですね。
中身こそ、バンズに一枚肉の唐揚げを挟んだものという、割とよく見かけるものではあります。ただ、実際にはいったいどんなものだろう——そう思った私は、上の唐揚げとは別の日に食べていたのでした。

注文したのは「トマトチーズ」タイプのもの。唐揚げのボリューム感に圧倒されそうになりますが、全体としてはやや小ぶりといったところ。少食の方でも難なく召し上がることができると思います。
味の方は、唐揚げの美味しさがふんわりとしたバンズとよく合っており、さすがに800円〜950円という価格になっているだけのことはあります(観光地ということもあるだろうが)。濃すぎるということもなく、なかなか美味しいサンドですので、食べてみる価値は十分にあると思います。