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【乗車記】臨時特急まほろば(新大阪→奈良)

「特急まほろば」の書かれたLED発車標(新大阪駅にて)

先日、奈良へのイベントに出向くために、期間限定で運行されていた特急「まほろば」号に乗車してきたので、そのことについて簡単に書くこととする。

 

列車概要

新大阪駅に停車中の「まほろば」号(JR西日本287系電車)

新大阪と奈良とを結んでいる臨時特急で、11月2日から12月8日までの土日祝限定で運行されていたもの。今年3月に全線開通したばかりの「おおさか東線」、そして「大和路線」(関西本線)を経由する。 途中の停車駅は設定されておらず、ノンストップを謳っている。

運行日は1往復するのみで、午前には新大阪から奈良へ行き、午後には奈良から新大阪に戻ってゆく。所要時間はいずれも約50分。

列車は3両編成で、1号車と2号車が指定席、3号車が自由席。往路は3号車が先頭、復路は1号車が先頭となる。

特急料金の種別は「A特急」。また、総走行距離が50kmをわずかに超えるため(50.6km)、乗車する際は必ず「100kmまで」の料金が適用されることとなる(通常期指定席は1,730円、自由席は1,200円。いずれも大人)。

充当されるのは「JR西日本287系電車」。おそらく、多客時に「くろしお」に増結される分の間合い運用と思われる。

ちなみに、臨時特急ということからか、独自の種別幕は現時点で存在しないようだ(下の写真参照)。

「臨時特急まほろば」の方向幕と種別幕。種別は汎用である「特急」の2文字しかない

 

乗車した感想

「まほろば」号車内の様子(3号車、自由席)

乗ろうと思ったときには既に指定席は完売状態で、自由席も入れるかどうか怪しい状況だったので、立席を覚悟していた。しかし、いざ乗車となった際、わずかに席が空いており、何とかありつけたというところ。こういうところは「持ってるなあ」と感じている。

そんな状況の中、ゆったりとくつろぎながら新大阪駅を発車する。そこでまず思ったのは、「思ったよりも遅い」ということ。臨時特急ということで、既存のダイヤの間を縫わなければならない、という事情はあるにせよ、あまり速くないのだ。それもそのはず、上の情報を見ればお分かりのとおり、平均時速は推定でおよそ60km。勘の良い方ならば時刻表等を見るだけで察せるレベルである。

特におおさか東線での低速ぶりは半端なく、途中で何度か停車しそうになるほど。そして、久宝寺では実際に運転停車をする。停車時間こそわずかであったが、客扱いを行った(乗降車可能にした)としても問題ないレベルではあった。

大和路線に入ると、そこそこ加速はしていたものの、同区間を走る「大和路快速」や「直通快速」(おおさか東線経由)などとの違いはあまり見出だせない。この様ならば、実際に「大和路快速」や「直通快速」に乗った方が、特急料金がかからない分だけマシ、というものである。

今回の特急は新大阪から直で奈良に行けるというのが大きなウリではあったが、その割には時間がかかりすぎるように思う。そこだけが大きな不満である(とは言え、あまりにも大きすぎるものではあるが)。

 

JR西日本が今回臨時特急を走らせたのは、おそらくまだ試行段階というところであろう。以前乗車した「らくラクはりま」ともども、今後の動向に注目したいところである(改善されることを願うばかり)。

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