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【乗車記】臨時快速「みなとライナー」(境港→米子)

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境港駅に停車中の「みなとライナー」(JR西日本126系気動車)

年末年始期間中、臨時列車として運行中の臨時快速「みなとライナー」に乗車する機会があったので、このことについて簡単に書いてみることとしたい。

 

列車概要

「みなとライナー」と記されたLED種別幕、およびLED方向幕

境線を運行する快速列車であり、現在のところ、境線では通過駅の設定されている数少ない列車でもある。停車駅は「後藤」「弓ヶ浜」「米子空港」「中浜」「余子」「馬場崎町」。

2005年頃から2010年頃までは土日祝を中心に、運行日数が多かったのだけれども、2010年3月のダイヤ改正をもって多客期のみの運行となったようだ。

列車には原則として「JR西日本126系気動車」が使用され、上り下りともにワンマンでの運行となる。また、米子駅から境港駅まで走った後、境港駅で滞泊した後、米子駅まで帰ってゆく、というような運用法が取られている。

なお、所要時間は、2019年12月時点で下り(米子→境港)が約27分、上り(境港→米子)が約36分と、10分程度の開きがある。これは、上りにおいて10分程度の長時間停車(行き違い待ち)が中浜駅にて発生するためだ。これが起こってしまうのは、臨時列車の宿命だろうか。

 

乗車した感想

境線の特徴として、全体的に駅間の距離が短いということもあり、体感的にはそれほどの速さは感じられない。しかし、通過してくれる駅があるというのは実にありがたいというもの。多客期のみの運行というのが本当にもったいないくらいだ。特に、弓ヶ浜駅から米子駅までは本当にあっという間に感じられた。

しかし、やはり中浜駅での長時間停車がネックになるのも事実。境港駅の発車時間を遅らせるなどして、もう少し停車時間を短くできないものだろうか。実際、境港駅から中浜駅までの間に行き違いできる駅はないのだから、そういった工夫はできるはずなのだが……。

そして、この臨時快速の増発についてだけれども、以前の記事でも書いた通り、境線には行き違い設備のある駅が少ない。そのため、たぶんかなり難しいのではないかと思う。

 

もう少し境線に乗客が増えれば、複線化や設備の増強、快速の増発といった話も出てくるのだろう。けれども、現状、今回乗った分はそこそこのお客さんが入っていた程度で、満員御礼には程遠かった(お昼過ぎという運行時間もあったのだろう、まだ観光している方々も多かったから)。そういったところから、山陰のひ弱さを感じることにもなった。

これから境線はどうなるのだろうか、陰から見守ることとしたい。

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