
はじめに
2022年8月、『公式TOEIC Listening & Reading 500+』という、主に初級者から中級者をターゲットにした公式問題集が出版されています。公式の問題を解きつつ「TOEIC L&R」の点数アップ対策ができる一冊になっています。
こちらの記事では、この本を読んでいて感じたことを簡単にまとめておくことといたします。
感想
総評
(評価点:3.5 / 5)
良質な問題で基礎的な学習ができるのは良いですが、少々ボリューム不足といった印象です。
メリット
- 500点~600点レベルの問題がどういったものかを、公式の問題を通じて学習することができます。
- 別冊の文法ドリルと音ドリルにより、必要に応じて足りない部分を追加で学習できます。
- 公式問題集同様の模擬試験が1セットまるまるついています。また、解答・解説において、どの問題が500点レベルと見なされているかが一目で分かるようになっています。
- 本番において、500点レベルの問題とそうでない問題の区別がつきやすくなることは間違いありません。
デメリット
- 値段が公式問題集と同様に3,300円(税込)なのにもかかわらず、ボリュームが少ないです。基礎問題集が70題+αに公式の模擬試験200問というだけでは、納得の行く演習もできないでしょう。質こそ良いですが、さすがに量が足りず、割高感は否めません。公式の難問集「800+」でさえもう少し用意されているというのに……。
- 「800+」にも言えることですが、リーディングセクション(Part5~7)の音声が用意されていません。もちろん、普通の公式問題集(Vol.5~9)の音声特典が贅沢すぎるという感覚の方が普通なのでしょうが、せっかく同額の3,300円で販売しているからには、それくらいは用意してくださっても良いだろう、という思いはありますね。
特記事項
- 500点突破のためのアドバイスは決して万人向けというわけではありません。市販の参考書の方がピッタリだと思う方も少なくないでしょう。
- そもそもTOEICの参考書を公式本で揃えなければならないという理由もありません。それ故に無理にこちらの本を買う必要もありません。TOEIC対策の勉強をする上で公式問題集は必須ですが、こちらの本はそれほどでもありません。カバーに騙されず、あくまでも中身を見て判断するようにしてください。
Studyplusに投稿したレビュー
値段の割には収録問題数が少なく、やや期待外れ
こちらは他の公式問題集と同じ価格で販売されているのですが、その割には収録されている問題数が少なく、対策法も市販の参考書と似たり寄ったりというところでございます。公式の問題集であるという以上の利点はなく、わざわざこちらを買うくらいなら市販の参考書でも良いのではないでしょうか。
ただ、500点を突破する上で、どういった問題をどれだけ正解すれば良いのか、1つの指針を与えてくれているのも確かです。特に、公式の問題が後半に1セットまるまるついてくるのですが、どの問題にきちんと正解すべきか明記されているのは良いですね。
それでも、普通の公式問題集や公式以外の対策本をしっかりやっておけば、この本に掲載されている500点レベルの問題は自ずとクリアできるようになると思います。どうしても公式の問題で何とかしたいという方以外は、おとなしく他の本やサービスに当たった方が良いでしょう。
値段の割には収録問題数が少なく、やや期待外れ | 公式TOEIC Listening & Reading 500+ | Studyplus(スタディプラス)
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