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万九千神社(出雲市)に足を運んで参りました

出雲市の「万九千神社」の鳥居周辺の様子(2022年5月某日に撮影)
出雲市の「万九千神社」の鳥居周辺の様子(2022年5月某日に撮影)

先月(2022年5月)の某日、出雲市にある神社の1つ「万九千神社」(まんくせん-じんじゃ)に足を運んでまいりました。

こちらの神社は「神在月」と関係の深い場所として知られております。出雲大社での「神議り」(かみ-はかり)を終えられた八百万の神々が、当神社において最後の宴「直会」(なおらい)を開いた後、それぞれの地方へとお帰りになる、とされているのです。そのため、「神在月」の期間には当神社でも祭事が行われており、中でも神々の出発時に催される「神等去出祭」(からさで-さい)は神社一番のメインイベントのようです(下記の公式動画も参照のこと)。

なお、境内にはもう1つ、「立虫神社」(たちむし-じんじゃ)が設けられています。こちらは元々は別個の神社だったそうですが、江戸時代の前期に災害により消失してしまい、様々な経緯あって万九千神社の境内に移されたそうです。

万九千神社の境内に設置されているねずみ像の1つ(なおらいチュー)
万九千神社の境内に設置されているねずみ像の1つ(なおらいチュー)

万九千神社の境内においては、近年実施されている改修事業とともに、ネズミの石像が数多く建てられています。出雲大社にある数々のウサギ像とはまた違った印象で、こちらも見応えたっぷりです。それぞれがとてもユニークで、これらを見ているだけでもあっという間に時間が過ぎ去ってしまいます。

ネズミの石像がたくさんあるのは、『古事記』の一説が由来でございます。大穴牟遅命(おおなむちのみこと、あの大国主命の別名)が、とあるネズミの助言により試練の難を免れることができたというものです。そのため、ネズミも大国主命との縁の深い動物なのです(なお、大国主命は当神社において「大穴牟遅命」の名で御祭神となっています)。

出雲市周辺の神社は、歴史が長く伝説も興味深いところが少なくありません。それはこの万九千神社においても言えることだと思います。

これからも少しずつ暦を刻み続けつつ、一人でも多くの参拝者の方々に御利益を賜るように願うばかりです。

出雲市の神社「万九千神社」の詳しい情報は以下からどうぞ。

関連動画(神社公式)

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