ここ最近、SNSでの発言がもとで、ラーメン店が炎上するという事案が相次いでいます。例えば、以下のようなニュースは皆様の記憶にも新しいのではないでしょうか。

気に食わないお客さんに怒りたくなったり愚痴を言ったりする気持ちは、本当によく分かります。ただ、そういった感情に突き動かされながら出ていった言葉が、果たして本当に正当なものなのかは、実際に投稿する前に考える必要があります。もしかすると、間違っていたり非常識だったりするのは自分たちの方で、相手の方が正しいかもしれません。そういった可能性を常に考慮に入れないことには、SNSでの活動も相当に難しいものと思います。

さらに、ラーメン店という業界においては、同ジャンルの店舗が数多く存在しています。実績も安定感もあるチェーン店だけでも、もはや数え切れません。これに加えて、たくさんの個人営業店が存在しており、新店も廃業も頻繁であるというのが実情です(コロナ禍でかなりの数が閉店していますが、その後に開店したところも少なくありません)。

ですから、このような炎上沙汰を起こしてしまったとなれば、他の数多くのお店にお客さんを奪われてしまうというようなことがあっても、決しておかしい話ではありません。炎上したお店について、どんなにラーメンやらチャーシューやらが美味しかろうと、気分の悪い思いをするというリスクを冒してまで店に行く道理はありません。そんな思いをするくらいなら、他に評判の良いお店を見つけて、そちらに足を運ぶ方がずっと良いです(少なくとも私ならそうします)。

SNSというものは常に炎上と隣り合わせです。ましてや、お店の看板を背負いながらSNSで活動を続けるというのであれば、炎上してしまったときの代償というものも考えておかないといけません。炎上を経たことによって一気に経営状況が傾いてしまう危険性も決してゼロではないですし、店主を含めた関係者の皆様が悲惨な末路を辿ることになることも十分にあり得る話ですね。

実際、来店したタレントに対してTwitter上で悪態をついたラーメン店が炎上するという事案が起こっています(その後、この店はおよそ4ヶ月後に閉店しています)。

また、ラーメン店ではなくカードショップの事例ですが、1ヶ月も経たないうちに2度の炎上があり、その後無期限休業に至るということが実際にありました。決して炎上しても大丈夫というわけではありません。

Twitterに限らず、インターネット上の全てのページについて、非公開設定をしていない限りにおいては、アクセスするだけで誰でも見ることができてしまいます。更に言えば、たとえ非公開設定にしていても、繋がっていた方から自身の発言がリークされることさえあります(週刊誌や告発系アカウントによく見られる手法ですね)。よって、インターネット上においては、常に自分の身の振る舞い方というものを考える必要があります。もちろん、競合が数多く存在するラーメン店であれば、特に慎重になる必要があります。

この記事をご覧になっている皆様、とりわけラーメン店に関わっている皆様は、くれぐれも用心してください。あなたのその一言が、お店の今後を左右するかもしれません(私も気をつけます)。