この記事では、「ABEMA TV」の麻雀チャンネルなどで何かと問題になりがちな「コメランズ」について取り上げます。(※以前、別のブログで掲載していた記事の再掲です)
「コメランズ」とは
「コメランズ」という言葉は主に「コメント欄(コメ欄)に群がっている人々」のことを指します(ほぼ蔑称と考えて良いです)。
自然発生的に出来上がった言葉と思われますが、以下の記事から察するに、2019年には既に広まっていたようです。もちろん、当時から良くない意味で使われていることが多かったようですね。
- Mリーグのコメランズに物申したい|麻雀太郎(2019年11月2日 付)
ほぼ関係者公認の言葉でもある
レポーターの松本圭世さんが以下のポストの中で言葉を使っているように、冒頭の記事と同様、2019年頃に関係者の間でも使われ始めている言葉のようです。
- https://twitter.com/matsukayo0806/status/1128671137896865792 (2019年5月15日 付)
問題点
このコメント欄ですが、とにかく問題になりやすく、頭を悩ませるものとなっています。
AbemaTVの各番組に付いているコメント欄は、基本的には、放送中に番組にアクセスしている人ならばだれでも書き込むことができます。そのため、Mリーグ本放送を始めとした無料の番組であれば、気軽に書くことができる反面、罵詈雑言にまみれた無法地帯と化すことも少なくありません。特に、特定の人物に対して誹謗中傷が書き込まれたり、中傷に対して中傷で返したりしてくるのは日常茶飯事です。
もちろん、この現象は麻雀に限ったことでもなければ、AbemaTV内だけのことでもありません。
例えばYoutubeで生配信が行われている際にも心ないコメントが書き込まれることは多々ありますし、TwitterやInstagramなどにおいて中傷コメントが見られることは、もはや日常的と言わざるを得なくなっています。そして、それがきっかけとなって訴訟が起きてしまい、誹謗中傷した側が敗訴した事例も決して少なくはありません。
コメント欄を利用する際の注意点
見る側
- 基本的にはコメント欄は見ない方が良いです。これだけは断言できます
- 何らかの事情で見るにしても、変にムカッとしたり流されたりしないようにしましょう。
- 目に余るコメントがあれば、遠慮なく非表示にしたり通報したりしましょう。自衛は積極的に!
書く側
- コメント投稿の停止措置について – ABEMAヘルプ
- 上記のようなAbemaTVの利用ルールをよく確認すること。特に過剰な誹謗中傷はやめましょう。
- コメント欄の利用停止で済めばまだ良い方で、あまりにもひどくなると訴訟を起こされる可能性さえあります。以前に比べますと、誹謗中傷に対する法的手続きもやりやすくなっています。それにより、社会的地位が損なわれる可能性も大きくなっている、とも言えるでしょう。
- いずれにしても、一時の感情で今後を台無しにすることは、本当にやめた方が良いです。匿名であっても「完全」はあり得ません。
関係者の方々もコメント欄を利用しています
AbemaTVのコメント欄は無記名であるため、Mリーグに直接関わっていない方だけが利用しているという勘違いを持たれやすいです。しかし、関係者の皆さんが見ている可能性も考えないといけません。
以下の内川幸太郎選手(KADOKAWAサクラナイツ所属)のように、実際に見ていると公言している方さえいらっしゃいます。
- https://twitter.com/kotarouchikawa/status/1290218335167115264 (2020年8月3日 付)
- https://twitter.com/kotarouchikawa/status/1716462784240849260 (2023年10月23日 付)
そういった方が実際にコメント欄を見たときにどう思うか、あるいは人づてにコメントを伝えられたときにどう感じるかは、常日頃から考えておく必要があるというものですね。
その場の感情で今後を台無しにしない
皆さんもご存じの通り、少しずつではありますが、色々な分野で誹謗中傷に対する法的手続きの動きが出てきております。そして、すでに結果が出ているものも少なくありません。
- にじさんじ運営、勇気ちひろを誹謗中傷した人物に120万円の損害賠償 – KAI-YOU.net
- 【事例で学ぶ】プロ野球選手の妻に対する誹謗中傷で約190万円の損害賠償請求 | 弁護士保険の教科書
- ニュース「東京高裁がイラストのリツイートで賠償命令、誹謗中傷への規制の動き」 : 企業法務ナビ
また、繰り返しになりますが、誹謗中傷に関する訴訟手続きに関しては、今現在は簡単にできるようになってきております。そのため、中傷を受けた側は動きやすくなっておりますし、その後の裁判の結果によっては中傷した側が取り返しのつかないほどの傷を負う羽目になるでしょう。
そうでなくとも、誹謗中傷を繰り返していることが何らかの形で明るみになれば、かけた言葉の数々は自分に返ってきます。そうなると、自分自身が社会的にも大炎上しますし、大切な友人関係すら失ってしまうことにもなりかねません。
- 【独占】ツイッターでヘイト発言を繰り返していた「桜ういろう」は、共同通信のデスクだった|NEWSポストセブン
- 《右派論客に過激発言》「Twitterで懲戒処分されたのは『桜ういろう』だけじゃなかった!」共同通信社で相次ぐ“記者ツイート問題”の実態とは | 文春オンライン
いずれにしても、いっときの感情で一生を台無しにすることのないように、節度あるコメントを心がけたいものです。
【追記】とうとうコメント欄の常時監視措置が導入される(2023/11/10)
上の記事にある通り、AIによるコメント欄の常時監視措置が導入されるとのことです。今のところ「ABEMA 麻雀ch」限定で他のチャンネルに導入される予定は報じられていませんが、いずれにしても大きな前進なのは間違いありません。
ひどいコメント投稿者については、ユーザーからの通報や運営の判断により投稿禁止措置が取られるとのことです(以前からの対応ではありますが、いっそう強化されるということでしょう)。また、警察や弁護士などとの連携も積極的に行う旨も発表されています。
そういうわけですから、魔が差して変なコメントを連発し、特定個人の尊厳を害するようなことは、今後いっそう慎んでいただきたいと思います(もちろん、私自身も気をつけなければなりません)。