「ポケットモンスター」の原点を探りに、街中の公園へ出かけてみてはいかがですか。
はじめに
2020年8月、東京都町田市の公園「芹ヶ谷公園」(せりがや-こうえん)に6枚のポケモンマンホール(通称「ポケふた」)が設置されました。これは都内では初めての事例とのことです。
それから約2年半が経ち、遅ればせながら私も見に行くことができました。そのことについて、この記事で簡単にまとめておくことといたします。
記事公開現在、東京都内においては、町田市以外にも、小笠原諸島や上野公園に設置されています。
設置の経緯など
これらが設置されたのは、著名人「田尻智」(たじり-さとし)氏のご出身が同市であることから、とされています。
田尻氏は、テレビゲームの有名シリーズ「ポケモン」の制作会社として知られる「ゲームフリーク」の社長でもあり、また「ポケモンの生みの親」としても知られています。幼少時代を過ごしたこの町におけるご経験こそが、同シリーズのルーツとなっているそうでございます。
ポケモンの生みの親である田尻智氏は、少年時代を田んぼや森が多く残っていた町田で過ごしたそうです。
都内初!ポケモンマンホール蓋「ポケふた」が町田に/町田市ホームページ
昆虫を始めとした生物の観察や採取を楽しみ、クラスで1番の昆虫博士だった経験が「ポケットモンスター」を作るヒントになったとも言われています。
設置の様子(公式動画)
「ポケふた」ギャラリー
設置場所
公式情報
まずは公式情報を当たってみてください。以下のページも既に公開されています。
- まちだのポケふたマップ(町田市公式、PDF)
- 東京都 | ポケモンマンホール『ポケふた』(町田市以外のマンホールの情報も載っています)
私的メモ
以下は場所に関する簡単なメモです。探すときの参考にどうぞ。
種類 | 設置場所 |
---|---|
フシギダネ | 正門から見て一番奥の休憩場所付近 |
ヒトカゲ | 正門から見て奥側の公衆トイレ付近の階段そば |
ゼニガメ | 正門すぐそばの噴水付近(正門側) |
ニョロモ | 自由広場近くの大型遊具付近 |
ナゾノクサ・ビードル・キャタピー | 自由広場の真ん中あたりのベンチ付近 |
ポッポ・コラッタ | 正門すぐそばの噴水付近(広場側) |
デザイン
こちらの「ポケふた」に描かれているポケモンは、ゲーム『ポケットモンスター 赤・緑』にて初登場したものばかりです。こちらのゲームは「ポケモン」シリーズの中でも初めて世に出たものでございます。すなわち、選ばれたのは全て最初期のポケモンということになります。
マンホール全体について観てみますと、どのデザインとも、未知の生物との遭遇について、私たち人間の目線で描かれている印象を受けます。まさに、『赤・緑』制作の原点ともなった田尻智氏の少年期の経験そのもの、と言えるのではないでしょうか。
探し方について
上記の通り、自治体からもマップが提供されておりますが、ご覧になるだけだと少々分かりづらいかもしれません。ただ、最初の1枚を見つけ出すことができれば、園内の位置関係も分かりやすくなるでしょう。
公園への経路はいくつかありますが、おとなしく正門(国際版画美術館側)から入るのがおすすめです。その先の噴水の近くに2枚のポケふた(「ゼニガメ」「ポッポ・コラッタ」)が設置されているのですが、それらが割と見つけやすく、位置関係も把握しやすいためです。その後、奥の方(町田第二小学校方面)まで進んでいけば、無事に6枚とも見つかると思います。
なお、「フシギダネ」「ヒトカゲ」の2枚については、公園の真ん中あたりの橋桁をくぐらなければたどり着けません。位置関係さえつかめていればどうということはありませんが、念のため気をつけておいてください。
公園自体はさほど広くありません。全部見つけるだけなら、30分もかからずに終わるでしょう。全部探し終えた後は他の経路より抜けていっても良いですし、一周回って正門から出て行くのも良いですね。
公園について
最寄りはJR線・小田急線の町田駅ですが、そこから徒歩で15分から20分ほどかかります。ほぼ一本道で迷うことはないと思われますが、到着までは少々歩くことになります。園内の散策も含め、ある程度の疲労は覚悟しておくべきでしょう。
また、開園時間は午前6時から午後6時まで(6月から8月までは午後7時まで延長)と決められています。夜間の立入はできません。
当たり前のことではありますが、「ポケふた」をご観覧の際は、他の利用客(特に小さなお子様方)のご迷惑とならないようにしてくださいね。
散策した感想
見に行ったのがちょうど週末だったということもあり、家族連れを中心に、多くの利用客で賑わっていました。コロナ禍が終わりを迎えつつあるのも一因でしょうが、やはり都内の街中にあるというところが大きいように思います。
のどかな自然の中で遊んだり休んだりするといったことは、自分自身でやってみるのはもちろん、他の皆様がやっている様子を眺めるだけでも良いものでございます。また、こういった日常的な光景の中にも、将来の人生を送る上で大きなヒントがあるとしたら、それは本当に素晴らしいものでございますね。
いずれにせよ、「ポケふた」も含め、公園内の様々なものからエネルギーをもらえたのは間違いありません。田尻さんのようにはなかなか行かないかもしれませんが、今後もなんとかうまくやっていくことにすると決意した、そんなひとときでした。
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